『ブリッジ・オブ・スパイ』

ブリッジ・オブ・スパイ』を久しぶりに観た。

ブリッジ・オブ・スパイ

スティーヴン・スピルバーグ監督

脚本は、マット・チャーマン及びコーエン兄弟

2015年の映画。

主演はトム・ハンクス。そして、何と言ってもこの映画に欠かせないのが、捕虜役のマーク・ライランス。

いやあ、このマーク・ライランスの演技が、この作品を引き締めて、よかったあ!!

 

 

1957年冷戦の中、ソ連のスパイルドルフ・アベルマーク・ライランス)は、アメリカのブルックリンで画家を装いスパイ活動を行っていた。スパイ情報を得た後、滞在するホテルで解読しているとき、FBI捜査員がそこに突入し家宅捜査、逮捕される。ワターズ&コワン&ドノヴァン法律事務所の弁護士  ジェームズ・ドノヴァン(トム・ハンクス)はトーマス・ワターズ(共同経営者)と連邦裁判所のリン・グッドナフから、弁護士がいないアベルに、ドノヴァンがアベルの弁護士として選出されたと聞く。ドノヴァンは、少し考えた後弁護を引き受ける。妻のメアリーからは否定的な意見を言われる。

ドノヴァンは拘置所を訪れアベルと対面し、裁判について打ち合わせる。

ドノヴァンはモーティマー・W・バイヤーズ判事に裁判の日程延期を申し入れる。しかし、有罪が決まっていると却下される。

 

ドノヴァンは部下のダグ・フォレスターと共にアベルのアトリエから押収されたスパイ道具を確認しに訪れて捜索令状が今回の罪状のものではないことを調べる。証拠品は無効だと判事に異議を申し立てるが却下される。

ドノヴァンは、敵国スパイを弁護したことで世間の目が厳しくなるなか無罪を求めて弁護するのだが、陪審評決は全員一致で有罪となる。

死刑判決だけはなんとか回避しようとアベルと面会後に判事の自宅を訪問したドノヴァンは、将来アメリカ人がソ連の捕虜となった場合の交換材料として生かしておくことを提言する。

ドノヴァンは切り札としてだけでなく人道的な面でアベルが祖国に忠誠を誓っているだけの無害な人物だと答える。

その結果判事の心証が変わり誰もが確信していた死刑判決を回避することに成功し、懲役刑の判決が下される。

ドノヴァンは最高裁長官に向けて口頭弁論し、アベルの人権を尊重するよう訴えかける。

結果は最高裁の判決が5対4で有罪となりニューヨークに戻ったドノヴァンは、東ドイツから送られたアベルの妻だという人物の手紙を彼に見せる。

するとアベルは妻によるものではないと断言し、次の動きを知るためドノヴァンが返事を送ることに賛同する。

 あるモーテルではアメリカの軍人が集められる。そこでは、上空からU-2偵察機ソ連を偵察するためのパイロットの秘密保全検査が行われていた。検査終了後、フランシス・ゲイリー・パワーズとジョー・マーフィらはCIAのウィリアムズより今回の任務内容を聞かされる。内容は他言無用で撃墜されたり捕虜になることも絶対避けなければならないと言い渡される。

1960年、パキスタンペシャーワル米空軍基地でパワーズたちはウィリアムズからU-2偵察機を見せられ構造の解説を聞いたあと、別のエージェントから詳細な情報を教えられる。

 

米空軍基地で偵察機の自爆装置や1ドルコインに隠した自害用の毒針の説明をウィリアムズから聞いたパワーズたちは、偵察機に乗り込みソ連へ向けて出発する。

 

一方、ソ連の上空でカメラによる偵察を行っていたパワーズは、偵察機に向けて発射された地対空ミサイルが命中し撃墜。捕らえられたパワーズソ連の裁判で禁固10年の判決が下る。

 

その後ドノヴァンはCIAのアレン・ダレス長官と会い、手紙はアベルを国民と認めたくないソ連東ドイツを経由して送ってきた、アメリカ人パイロットを捕まえたと伝えるものだと言われる。

それはドノヴァンが予期していた捕虜交換を提案するもので、ダレス長官は彼に民間人としてスパイ交換の交渉役を担うよう依頼する。

 

ベルリンの壁建設中のドイツでは、アメリカ人留学生 フレデリック・プライヤーが東ベルリンにいる恋人と一緒に西側へ逃走を図るが捕らえられる。

ドノヴァンは、西ドイツでホフマンと別れ、交渉を開始するため東ベルリンにあるソ連大使館を目指す。翌日、治安が不安定な東ベルリンに入る。